フランス ~花の都からボンジュール~
かなり前の話になりますが「海の向こうで暮らしてみれば」というTV番組がありました。青い海と空が遥かに広がって、ワクワクした気持ちになったのを記憶しています。私はパリに駐在してフランスが大好きになりました。
パリはご存知の通り雰囲気上手な街です。地震がないので歴史的価値が高い美しい装飾の建造物で街が形成されています。そして、それらを縁取るように、春は色鮮やかな木々や花々が、夏は噴水の水飛沫が、秋は黄金色の枯葉が、そして冬は煌びやかなイルミネーションが街を飾ります。
フランス人はメリハリ上手に人生を楽しみます。個人の価値観がしっかりしていて流行には余り惑わされないようです。一般的には普段の服装や食生活はとても質素。週末には公園や郊外でピクニックをしたり、親族みんなが親宅に集合して延々と食事と会話を楽しみます。 バカンス時には3~4週間休んで、ここぞとばかり人生を謳歌します。
ただ、犬の落し物やタバコのポイ捨てなど公共の場でのマナーは良いとは言えないとしばしば感じます。(清掃局が水洗清掃をするのが早朝のため、夜になると道端はとても汚れています。)また、エレベーターやエスカレーターは兎に角よく故障します。更に国民的趣味とジョークにされる程の頻繁なストライキには、出張の多い私は当初苦労させられました。慣れてくると上手く付き合えるようになりましたが。
さて、今この原稿をモスクワからパリへ戻る機内で書いています。現在、私は環境衛生用や動物医薬用の化学品など広域営業を主に担当し、CIS・アフリカ・中近東地域へ出張する機会が多くあります。北はモスクワ、南はテマ(ガーナ)、西はアルジェ(アルジェリア)、東はドバイ辺りまでの菱形の中を出張しながら、お客様のニーズに応えたい!と安全で優れた商品を紹介しています。
ビジネスの形は多岐にわたり、最終製品を提供することもあれば、原料(有効成分)や、製造設備・資材の紹介をしたり、導入の手伝いに関わる場合もあります。
新技術や新商品を提案して需要を開拓してゆく様なプロジェクトでは、まず市場分析とビジネスプランの策定を綿密に行います。そのような場合、机上でのみ考える事を戒め、可能な限り現場に身を置いてみて、現地の人々とのコミュニケーションから得たものを取り入れることを心掛けます。
我々の取り扱う商品は、人々の生活に安心を与えて豊かにし、健康的な生活環境作りをサポートするものです。それらの商品をどのようにして多くの方々に理解して頂き、安定的な提供が出来るか、日々現場の同僚達と共に知恵を絞って手を尽くしています。それはとても楽しく、やり甲斐が感じられることです。
実際に「海の向こうで暮らしてみれば」、様々な人々と出会い、色々な価値観やスタンダードがあることの面白さを知りました。そんな中での生活やビジネスはとてもエキサイティングです。同時に、多様なものが受け入れられている世界は大変心地良く、美しく、そして貴重なものと感じています。










