中国 ~今、もっとも熱い魔都、上海~

レポーター:元上海駐在員 菅野

上海は、アヘン戦争後の講和条約(南京条約)により1843年に開港した後、伊、仏、米、日と次々と租界を開き、1920年代から30年代にかけては極東最大の都市として栄え、「魔都」或いは「東洋のパリ」と呼ばれていました。
そして時代は駆けめぐり、1990年代半ばからの浦東新区及び虹橋地域の開発を契機として、世界経済を牽引する中国を代表する都市となり、ご存知今年2010年は史上最大となる万博が開催されています。

さて、今や十分過ぎるほど有名な上海ではありますが、ここで、「上海習熟度クイズ」をやりたいと思います。あなたは、どのカテゴリーに当てはまりますか?
Q1. 「和平飯店」「百楽門」「四馬路」「蘇州夜曲」
A1. 「おおっ」とうなられたご年配の(失礼!)あなた、相当の上海通です。
Q2. 「上海ハニー」「上海タイフーン」「甘苦上海」「不夜城」
A2. 反応されたあなた、でも単なるミーハーです。
Q3. 「豫園」「外灘」「東方明珠」「上海雑技団」「小龍包」「上海蟹」
A3. うなずかれたあなた、上海に旅行されましたね?
Q4. 「古北新区」「久光百貨」「静安寺」「瑞金南路」「仙霞路」「避風塘」「海宝」
A4. あなた、駐在してましたね?

ところで、皆さん、上海特有というわけではないですが、「小皇帝(シャオ・ファンディー)」、「小公主(シャオ・ゴンジュー)」、「80後(バーリン・ホー)」という言葉を聞いたことはありますか?
これらは中国の「一人っ子政策」から出てきた言葉です。一人っ子は両親と祖父母の合計6人の大人、つまり6つの財布から育てられると言われています。それ故に、欲しいものはほとんど手に入れることができ、贅沢かつ甘やかされて育てられるため、わがままとなり「小皇帝(男児)」、「小公主(女児)」と呼ばれているのです。
「一人っ子政策」=中国語で「計画生育政策」は、1979年から始まりました。1980年に誕生した上述の「小皇帝」、「小公主」が、2010年でちょうど30歳になりますが、それが「80後」と呼ばれています。一人っ子政策前の世代とは全く違う世代だと区別するための呼び方です。

そして「80後」の若者たちがちょうど今結婚適齢期に差し掛かっているのです。中国は一人っ子政策のために人口の男女比のバランスが悪く(男性過多)、その上、女性からの条件は三高ときていますので男性にとっては中々厳しい状況にあります。特に上海では、男性の持ち家が結婚の条件の一つとなっているため、新郎の親は「小皇帝」のために家を買ってあげなくてはいけません(日本円で600万~1,000万)。そして挙式の費用も親が負担するケースも多く、平均予算は日本円で200万円を超えるほどになっています。ちなみにお色直しは平均3回だとか(ウエディングドレス、カラードレス、チャイナドレス)。上海のブライダル市場の市場規模は、日本円で2,200億円という試算もあり、全中国では6.6兆円という数字も見たことがあります。

「一人っ子政策」は、ブライダル新市場を生み出している側面もありますが、将来的には、小皇帝、小公主たちが、両親、祖父母の6名を支えていかなければなりませんので大変です。
そして、農村人口、就農人口にも影響があり、私たちのビジネスにも少なからず影響があるかと思います。

ユニアグロス合同会議記念写真
(中国の北海という場所にて。)

ユニアグロス商品が使われている黒竜江省のとある町

前置きが長くなりましたが、駐在当時、私は当社が出資する農業資材販売会社「United AgroScience Corp.(ユニアグロス)」に勤務していました(本社広州市、事務所上海市)。販売に対するコンセプトを「商品を売るのではなく、トータル・サービスを売る」とし、今でも社員一丸となって頑張っています。中国はジェネリック品が90%以上を占める市場です。したがい、コストが比較的高い外国製品は、中国産のジェネリック製品と厳しい価格競争にさらされています。
一方、中国の人々は経済発展に伴い、安かろう悪かろうから、ホンモノ志向、安全志向にシフトしてきており、効果が良く、安全性の高いものは値段が多少高くとも使用するという風潮になってきています。私たちはユニアグロスを通じて、中国の農業発展に引き続き貢献していきたいと思います。