エジプト ~有史6000年の大地~

レポーター:カイロ駐在員 梅田

エジプトといえばピラミッド、ピラミッドといえばエジプト。ピラミッド見ずしてエジプトを語ること無かれ。我らが岸本社長にも2007年秋、当地訪問頂きしっかりピラミッド視察をご経験いただきました。
しかし、エジプトはピラミッドのみにあらず。実はBRICsに続く「ネクストイレブン」として将来の新経済大国候補なのです。理由は絶対的な人口の多さ。
現在80百万人ですが、あと10年もすれば1億を越す勢い。正確な数字は実は政府もよく判っておらず、誰かに聞くたびにこの数字は増えていきます。
「人のいるところに食あり。食のあるところに農業あり」と信じて、エジプトで“農業ソルーションカンパニー”たるべく、主に日本メーカーの農薬・野菜種を代理店ルートで販売しています。
現在、肥料ビジネスにも進出すべく事前準備中です。登録・販売業務を中心に、総勢5名。それぞれ濃ゆ~い面々。
・・・とまあ、聞こえは良いんですが、ここはエジプト。「遊休」の大地。6000年の歴史の上に今日がある。世界最初の農業はエジプトから。日本人がエラソウニ理屈を語ってもそう簡単にはこの国の農業は変わりません。21世紀の現代でも、農村はこんな感じです。

ペットではありません。貴重な輸送手段&労働力であり、貴重な食料...
人々もおおらか。細かいこと気にしません。21ポンドの買物をして100ポンド出したらおつりが80ポンド返ってくる。※そんな人たち。

これがその”エジプトの国民食“コシャリ。
米とパスタと豆にトマトソースと酢と唐辛子をかけて食べる

上の写真の右端、“ガラベヤ”というストンとした白い衣装を着ている人が農家の人。我々のお客さんです。スーツの面々は当社の代理店。Tシャツ姿の青年(?)が我が社のスタッフです。
エジプト流の商談は、人間関係作りから始まります。おカネの話は最後。「最近の若者は根性がない」「マックだケンタッキーだの、あんなもんが旨いか?エジプトではコシャリ(エジプトの国民食。美味)食べろ」
「おい、若いの(42歳の立派な中年日本人もここでは若者)、歴史を勉強しろ。ワシはこの地でトマト作って120年じゃ(!?)」・・・ってな具合。
一昔もふた昔も前の日本もこうだったのかもしれません。そう、まさにここ、エジプトは「日本人が忘れ去った何か」がまだ日常を支配している世界。

事務所の窓から眺むナイル川

土のにおいをかぎながらそんな“商談”をしていると、まさしく人間も「農の営み」の一部そのものなんだと感じさせられます。大型商談をまとめるのも商社ならば、そんな「地球の営み」に触れ、それを明日へのエネルギーに変えられるのもまた商社の面白さ。
我がアグロビジネスは、地場に根付き・地球の営みに参加する、そんな仕事なんだと思います。そしてその現場がある―エジプトはそんなところです。

※エジプトポンド(2009年6月現在1ポンド約17円)