ロシア ~BGMはチャイコフスキー~

レポーター:モスクワ駐在員 山本

いつも映画の悪役、よく分からない国といったイメージが漠としてあり、怖いもの見たさで知りたいと思ったのが、私がロシアに足を踏み入れたきっかけです。
始めて入国したのが、1989年の秋で(ソ連の末期でした)、それからずっと関わりをもっています。何年たっても分からない事だらけですが、その間いろんな物を見聞きでき、今では毎朝、白鳥の湖を聞いて出勤するまでに変わってしまいました。あの宇宙の奥底から出てくるようなメロディーは何度聞いても感嘆させられます。また、文学ではドストエフスキー(罪と罰、白痴、賭博者、カラマーゾフの兄弟など、著作多数)に一時期はまっていましたが、環境が罪人も善人も作り出すといった考えには、今も共感しています。

ロシアは世界に誇るべき芸術・文化の宝庫ですが、私には先に書いた程度しか知識がなく、ここでは、毎日関係しているロシアでの食&職との関わりについて、簡単ながらご紹介したいと思います。

ハルチョ

有名なボルシチ・ジュリアン

キエフ公国以降、ロシアが形成されてきており、ロシアの食の原点はウクライナにあります。その土地特有のアルコールと共に食の文化というものは形成される、というのが私の持論ですが、ボッカ(Vodka)に非常にマッチした、食べだすと止まらなくなる“サロ”(ブタの脂身)、濃厚なボッカのお口直しに最適な“セリョートゥカ”(ニシンの酢漬)、油いっぱいの“シャシュリク”(肉の串刺)、淡白な味がたまらない“ラーッキ”(塩茹でザリガニ)、私の大好きな“ハルチョ”(南方の辛いスープ)などなど、大変豊かなバラエティがあります。私は仕事柄、ロシアの南部の農家を頻繁に訪れるのですが、農家の皆様と堪能するこのような酒と食は格別です。

モスクワ 夏の風景

モスクワ 冬の風景

ご存知ボッカは日本の焼酎と同じ原料(麦、芋など)で造られる蒸留酒で、アルコール度数は一般的なもので45%程です。最近は健康ブームもあり、ボッカのロシアでの消費量は下降線を辿っていますが、相変わらず宴会の主役です。冬が大変寒いお国柄、低薬量、低コスト、そして瞬間で体が温まるこの酒が好まれていると、私は信じて疑いません。麦、芋の生産は、ロシアにとって大変重要であることは言うまでもありませんが、私たちは、これら主要作物の生産が効率的、確実になされるために農業化学品を輸入し、生産者・販売店の皆様に販売供給しています。また、今後益々農業への貢献の領域を広げるべく、続々と新規薬剤の投入を予定しています。

今シーズンは金融危機の大きな影響を受け、商売的には厳しい状況におかれています。しかしながら、すばらしい食を通し農家の皆様との交流を益々深め、将来の大きな飛躍を期し、日々泥まみれになり、社員一丸となり頑張っています。
日本の皆様にとっては相変わらず遠い国と思いますが、ぜひ北方の国ロシアを訪問し、豊かな食、温かみのある人々との交流を堪能満喫頂ければと思います。人生観が変わること間違いありません。