リーダーメッセージ

Q.3:会社として商社の意義や役割についてもう少し詳しく教えて下さい。

櫻本

私も実は30年程前になりますが、入社試験の時に質問したことがあるのです。
「商社は右から左に物を流して利益を得ると聞きましたが、間に商社いなければもっと安く買えると思いますが。」
商社を受ける人が聞く質問ではないかと思いますがね(笑)
その時の面接官の方の答えが秀逸でした。「物を作る会社はたくさんある。物を欲しい人もたくさんいる。でも世界規模で見れば、ほとんどの人と物は出会うことはないのです。商社の仕事は自分たちのネットワークを広げて、その出会いを出来るだけ多く実現させる事なのです。」と。未だに心に残るやり取りでした。

増田

今はそれに加えて付加価値のサービスを提供しています。我々のビジネスでは、世界各国に販売会社を作り、日本の農薬が売れやすい環境をメーカーに提供している。このサービスの提供方法は国や時間軸によっても違ってきますし、今は、賛同してもらうような提案をするには、それ相応の資金力、総合力も必要です。その点、私たちは住友商事グループだからゆえ、色々なことが実行できている。これは恵まれた環境ですし、ダイナミズムを経験できていると思います。

山本

ただ、自分も成長しないとダメですね。変化を好まない人は辛い環境かもしれません。

Q.4:これからの社会人になる学生の皆さんに向けて、また、こういう人と一緒に働きたいということがあれば教えて下さい。

山本

色々なホームページを見ていると働くことが自己実現の為とか綺麗ごとが多い気がするけど、会社は遊園地ではありません。
お給料をもらっているのですから、当然辛いことも多い。私は25年会社人生をやっていますけど、楽しいのは7%程で93%は辛い。だからこそ、お給料をもらえているのです。ディズニーランドじゃないのです。

越智

会社も、説明会や試験の時に、厳しい部分をうまく伝えられていないかもしれませんね。

増田

私はサラリーマンになるのが嫌で、うどん屋やりたいとお父ちゃんに言ったら蹴っ飛ばされた。(笑)
だったら商売したいなぁと思って、商社に入りました。ノウハウ学んで2年くらいでやめようかと思って、一生懸命勉強していたら、どんどんのめり込んで、今に至ります。

山本

確かに継続することで仕事が楽しくなるのはありますね。石の上にも三年って言いますし。

櫻本

私も会社に入って2年間くらい明日会社辞めようと思って毎日仕事していましたね。
入社してしばらくはある海外駐在員に私は無視されていました。彼にメールを送っても返事はいつも当時の私の上司に返されていました。ある時から、それが自分宛に来るようになった。つまり相手にされるようになったということです。今考えるとその人は私を意地悪で無視していたわけではなくて、自分の仕事をしっかりやらなければならないから、頼りない私をアテにはしていられなかった。そこを段々認めてもらえるようになったということです。そうなると嬉しいし、更に頑張ろうとなりますが、それまでは辛かった。
今の若い人は叱られ慣れてないといいますが、叱られ慣れている昭和30年代生まれでも辛い時は辛いですよ。(笑)
若い人たちに言いたいことはただ一つ「まずは我慢しろ。ゆとり世代なんて甘いこと言っているんじゃない。世の中にはそんなゆとりはない。」といったところでしょうか。

越智

私は色々な事に興味関心がある人、また何かにこだわりを持っている人と一緒に働きたいですね。広く浅くでも、まずは興味関心を持つことがこだわりや情熱に繋がって行くと思います。前向きな姿勢と積極的な姿勢。人に興味を持つ、物に興味を持つ、人と物の繋がりに興味を持つ、そんな気概を持った人をお待ちしています。

櫻本

できるだけ業種業界を絞らずにいろんな会社や人を見て、そこから考えて、会社を選んだ方がいいと思います。遅くとも大学2年生頃から社会に意識を向けていないと間に合わないと思います。その為にも新聞を読んだり、ニュースを見たり、身近なところから世の中に興味を持ってみて下さい。

越智

身近なところで、社会人の先輩であるご両親から携わった仕事の話を聞いてみるのも参考になると思いますよ。

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