クムスガンサンの国、韓国から~リンゴとキムチを守る~

レポーター:住商アグロコリア社員 金

韓国は北緯33-43度、東経124-132度の間にあり、アジア大陸の北東部に位置しています。総面積は約22万平方キロメートル。 これはイギリスやルーマニア、ニュージーランドと同程度の広さです。西部と南部は平野が多く、国土の約70%を占める山岳地帯が北部と東部に密集しています。このように山岳地帯が多い半島ですが、金襴(きんらん)の刺繍を施したように美しい山河があるという意味の「錦繍江山(クムスガンサン)」と言われるほど、景勝地に恵まれています。
北半球の中緯度に位置している韓国は、四季がはっきりとした冷温帯気候です。基本的に夏は高温多雨、逆に、冬は寒く降水量は多くありません。国土が縦長なので、北と南では気温の差が大きいのが特徴です。

韓国の農業は米への依存度が高いですが、近年、稲の栽培面積は減少しています。その次はキムチの材料となる唐辛子、白菜、大根、ニンニクなどの野菜栽培が多く、特用作物である高麗人参も広く栽培しています。総人口に対する農家人口の比率は6.8%と、農家人口は減少傾向にありますが、農家一戸当りの耕地面積は少しずつ広くなっています。
農薬普及のため、国内十数の製造会社が農協と市販に50対50の割合で販売しています。
韓国農薬市場は約12億ドルで、70%を園芸、30%を水稲が占めています。
住商アグロコリアは日本及び全世界から農薬原体を韓国国内メーカーへ、有機農資材、葉面散布肥料、ホルモン剤、防疫薬などを国内専門販売社へ供給しています。一方で、韓国産オリジナル農薬を輸出しています。

住商アグロコリアが海外パートナーである東邦アグロに紹介し、多くの成果を顕している農薬のひとつがメトコナゾルという殺菌剤です。日本では一部の野菜のみに使用されていた同剤を韓国果樹の最大市場であるリンゴ向け実験に取り組んだ結果、リンゴ褐斑病(かっぱんびょう)※1に特効があることが分かりました。
現在、メタコナゾルはSALIMKUNという商品名で、リンゴ褐斑病の専門薬剤として販売されています。またキムチの材料となるニンニク、玉ねぎの菌核病(きんかくびょう)※2の専門薬剤としても販売されています。このように日本と世界のどこの国でもなかった新しい市場を開拓し、様々なニーズに応えながら農業に貢献してゆく、これが我々住商アグロコリアの使命です。

※1 褐斑病(かっぱんびょう):茶色い斑のできる病気の総称で、植物によって病原菌は異なるが、いずれも糸状菌(カビ)の仲間。

※2 菌核病(きんかくびょう):主に茎と花で発病する。茎では、途中から腐敗したように軟らかくなり、その部位から上が枯れていく。病原菌は、糸状菌(カビ)の一種。

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